医療処置の詳細

ホスピス住宅ビーズの家では、痛みや呼吸困難感などの苦痛症状をやわらげます。
主治医と連携して、鎮痛剤や医療用麻薬（オピオイド）などで疼痛管理を行い、入居者の生活の質を高めます。

褥瘡の発生予防に努めるのはもちろん、できてしまった褥瘡に対しても適切な処置を行います。

主治医の指示に基づき、酸素吸入を行い苦痛の軽減に努めます。

ご自身で痰（たん）や唾液などを出すことが難しい方に、吸引を行います。
苦痛を最小限に抑えながら、安全かつ確実に痰を取り除き、呼吸を楽にします。

水分や栄養の補給、薬剤の投与が必要な際は、点滴や注射を行う場合があります。
中心静脈栄養やPCAポンプなどの使用も主治医と連携し取り組んでいます。

お口から食事をとることが難しい方のために、胃ろうや腸ろうからの栄養管理を行います。

主治医の指示に基づき、血液製剤の投与に対応します。

糖尿病をお持ちの方へ、血糖値の測定とインスリン注射を行います。
日々の体調変化にも注意しながら、安定した血糖コントロールを目指します。

ストマ（人工肛門・人工膀胱）を造設されている方のケアに対応します。
装具の交換や皮膚トラブルの予防・処置など、専門的なケアを行い、日常生活をサポートします。

尿道バルーン（カテーテル）を留置されている方の管理を行います。
定期的な交換や、感染予防のための清潔ケアを徹底します。

気管切開をされている方のカニューレ管理に対応します。
清潔の保持、定期的な交換、吸引など、安全な呼吸を維持するためのケアを行います。

病院で受けている抗がん剤治療（内服薬など）の継続についても、主治医と連携してサポートします。

人工呼吸器の管理にも対応しています。
状況に応じて、重度訪問介護や訪問入浴などの他サービスの導入なども行い安心した生活をサポートします。

食事は、日々の楽しみであり、体力を維持するために重要です。
ホスピス住宅 ビーズの家では、施設内で手作りした食事を1日3食提供。
ご入居者だけでなくそのご家族にも提供可能です。
様々な食事形態（きざみ食、ミキサー食、ソフト食など）をご提供しています。
また、各施設には家族向けキッチンがあり、ご家族の持ち込みや家庭の味を楽しんでいただけます。

お着替え、洗濯、お掃除など、ご自宅での生活と同じような日常生活をサポートします。
ご自身でできることは尊重しつつ、必要な部分をそっとお手伝いすることで、安全で安心な毎日を支えます。

人の力だけではご本人やケアスタッフに大きな負荷がかかるような介助でも、安全面に配慮し介護リフトや移動用のシートなど補助機器を活用したケア（ノーリフティングケア）にも取り組んでいます。

お体の状態に合わせて、安全に入浴していただけるようサポートします。
寝たままの姿勢で入れる特浴も完備しており、ご負担なく清潔を保ち、リラックスしていただけます。
入浴が難しい場合は、清拭でさっぱりと過ごせるようお手伝いします。

主治医やリハビリ専門職と連携し、ご入居者様の状態に合わせた機能訓練を行います。
無理のない範囲で体を動かすことで、筋力の維持や気分のリフレッシュにつなげます。
ベッドサイドでできる簡単な運動から、歩行訓練まで、ご希望に合わせて対応します。

お話することが難しい方でも、お気持ちやご希望を伝えていただけるよう、文字盤（五十音表など）を使ったコミュニケーションにも丁寧に対応します。
視線の動きやわずかな合図を読み取り、ご本人の意思を尊重したケアを行います。